6/28/2018

ポルトガル 食い倒れ旅行記

ヨーロッパで訪れたい国は?という質問の答えとしてあまり聞かないポルトガル。
ポルトガルの魅力ってなんだろう…と思う方も多いと思いますが、簡単にいうと、「食べ物やワインが美味しく、優しい人々、温暖な気候、そして英語が通じる!」
これを聞いただけで行きたくなりませんか?

ヨーロッパ各地からの観光客は多いみたいですが、まだまだ日本からは少ないようです。
思い起こせばポルトガルはヨーロッパで最初に日本と関わりを持った国なんですよね。
長い歴史があるためかポルトガルには親日家がとても多いように感じました。

しかも!ポルトガル食は日本人のお口に合うものばかりで、旅行中日本食が恋しくなる心配もいらないですよ。
スーツケースにどん兵衛を詰める必要もなし!!
たった5日間の滞在でしたが、完全に魅了されました(特に食!!)。
少し長くなりますが、ぜひポルトガル食い倒れ旅行記にお付き合いください。

<1日目>
今回の滞在先は第二の都市「ポルト」と首都「リスボン」にしました。
この2つは車で移動しても約3時間ほど、距離にして約320kmです。
リスボンを起点にして日帰りツアーなどに参加される方も多いみたいですが、私はちょっと贅沢をしてプライベートツアーを利用しました。
ということで、ポルトから攻めていきます!
ポルトガル第2の都市で、現在の国名ポルトガルのもとにもなった、歴史地区が世界遺産の町。
このポルトは天然の良港であったことから、ポルトガルの海外進出拠点として繁栄した歴史があります。
良港… !!!!!シーフードは外せない!
ということで、地元の方しか訪れないような港に近いお店で早速ランチをいただきました。

「Casa Serrao」
お店の前でイワシを焼いていましたよ!
美味しそうな太ったイワシがズラリ。
「サルディーニャス アサーダス」イワシの塩焼きはこのお店の看板メニューのようです。
お昼ご飯のスタート時間が遅いポルトガルなので私達が入店した13時前はまだ席に余裕がありました。
が・・・その30分後には満席に!

こちらではポルトガルの郷土料理をいくつかオーダーしました。
イワシのフライ!こちらも定番メニュー。
そして、お店の前で焼かれていたイワシ!
とっても美味しくて、ビックサイズなのに3尾も食べちゃいました。
この上に添え付けてあるポテト、これもすごく美味しいんです!
にんにくとコリアンダーとオリーブオイルに茹でたじゃがいもを漬けて、オーブンで焼いた・・・料理なのかな?
どれも本当に美味しく、とても地元色が強いレストランでのお食事でした。
こちらは観光地のど真ん中にあるレストランではないので、タクシーで行くことをお勧めします!
知る人ぞ知る人気レストランですね。
英語メニューあります!

「Casa Serrao」
R. Heróis de França 521, 4450-159 Matosinhos
+351 22 938 7651 

お腹いっぱいになった一行はポルト観光は翌日にして、宿泊先へと向かいました。
夢のポサーダに宿泊です!!
ポサーダとはポルトガルで古いお城や修道院、貴族のお屋敷などを改築して建てられた宿泊施設です。

「ペスターナ・パラシオ・ド・フレイショ・ポサダ&ナショナル・モニュメント」
ポルトの歴史地区からは少し離れていますが、優雅なホテルステイを楽しみたい方にはお勧めです。
ホテルの庭園はフランス庭園のように美しく、テラスからはドロウ川の絶景を楽しめます。
スタッフの接客も文句なしでホスピタリティに溢れていました。
「Pestana Palácio do Freixo - Pousada & National Monument」
Estrada Nacional 108, 206, Campanha Vila Nova de Gaia 4300-316
+351 22 531 1000

<2日目>
午前はポルトから車で約45分、少し北東へ進んだところにある小さな、歴史ある町へと向かいました。

「ギマランイス」
ポルトガル王国の初代国王・アフォンソ1世が誕生した町です。
それ故、ポルトガル発祥の地と呼ばれています。
ポルトガル王国の時代の建物が残る街並みはとても可愛かったです!
ちょうどイースター期間だったので目を引くディスプレイも多かったですね。
この町でとても美味しいお菓子が食べられるお店があるということでちょっと一休み♪

「Supremo Gosto Coisas Doces」
カステラが美味しいということで現地ガイドさんが教えてくれました!
いくつか試してみたのですが、やっぱり一番はカステラ!!
あ!カステラでは通じないかもしれないので、ポルトガル語でぜひオーダーしてみてください!「パン・デ・ロー(Pao-de-lo)」
ポルトガル人宣教師が日本へやってきて、キリスト教とともにカステラが伝えられたこともあり日本人には昔から馴染みのあるお菓子ですよね。
パン・デ・ローはポルトガル全土で作られますが、四角だったり、リング型だったり、しっかり火を通すものだったり、半生タイプだったり・・・地方によって違うようです。
こちらのお店はしっかり焼くタイプでした!
あと、有名なおつまみも一緒に♪「パステイシュ・デ・バカリャウ (Pasteis de Bacalahu)」
バカリャウは「干し鱈」のことでポルトガル料理を代表する食材です。

これは単なるお茶の時間なので、この後はポルトに戻りとても美味しい昼食をいただきましたよ♪
ランチで訪れたお店前の風景です。
写真の小舟はワインを運ぶためにかつて使用されていたものです。
ポルトはポルトワインで有名なんですよね!ワイン工場も川辺に立ち並んでいます。
かつては醸造をする場所と熟成をする場所が厳密に分けられていたそうです。
内陸部のドウロ渓谷でぶどうが栽培をされて、ラガールでブドウジュースを作り醸造と同時にブランデーを添加するところまではドウロで行います。
そして、ポルトワインのベースが出来上がればポルトの港までドウロ川をこの小舟で運んでたというわけですね。
今はもう使われておらず、展示物として保管されています。
ワイン醸造場(見学可)が並ぶ通りに地元のおじちゃま達に人気のお店があります。

「Adega e presuntaria transmontana」
雰囲気もバッチリ!お店の奥には生ハムが美味しそうにスタンバイしてます。
ここでも郷土料理をいくつかいただきました!
まずは黒豚の生ハム!お塩が効いていてパンと一緒に食べたり、お酒のつまみにとーーーーっても合います!
他にはタコのグリル(Polvo Assadas)、こちらはオリーブオイルがすごく濃厚でタコも柔らかく美味しかったです。
あとモツ煮込み(Tripas a moda do Porto)、ポルトの人たちはモツが好きなんですって!
デザートはブッフェで食べたい放題!!
たくさんの種類のスイーツやフルーツが並んでました。
もちろんパン・デ・ロー(カステラ)もありました!!
ギラマンイスではしっかり焼いたタイプのパン・デ・ローを食べましたがここでは半生タイプをいただきました。
日本でも半熟カステラ流行りましたね~
「Adega e presuntaria transmontana
https://www.facebook.com/adegaepresuntariatransmontana/
Av. de Diogo Leite 80, 4400-111 Vila Nova de Gaia
+351 22 375 8380

昼食後は膨れ上がったお腹でポルトの町を歩きました。
「ドン・ルイス1世橋」
この橋の設計者はテオフィロ・セイリグという方です。
誰だろうって感じですよね?エッフェル塔の設計者はご存知ですか?名前の通り、エッフェルですが・・・彼のお弟子さんです!
橋は2階建てで、ポルトと川を挟んで隣町のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアのそれぞれの上の町、下の街を結んでいます。
以前は上下段とも人と車が通れましたが、現在は上段の2階部分はメトロが走っています。
人は上下段とも歩いて渡れるので対岸からのポルトの町並みを楽しむことができます。
その橋から撮った写真が冒頭の写真です♪

<3日目>
ポルトを後にして次に向かったのは「コインブラ」です。
コインブラはポルトに次ぐポルトガルの第3の都市。
この町を有名にしたもの・・・それは大学です!
丘の上の大学を中心に町が広がっていて、人工に対する学生の比率が高いそうです。
コインブラ大学は富士山が登録された2013年同年に世界遺産となりました。
ポルトガルで1番古い大学。

1290年にリスボンで創立されたのち、1308年にコインブラに移転。
現在の大学は新しい部分と古い部分に分かれています。
下の写真は古い部分の大学の入り口です。
「鉄の門 (Porta Ferrea)」その門をくぐると立派なラテン回廊と時計塔が見えました。
黒マントを着ている学生が集まっていました!
このマントはポルトガルの大学生の伝統服です。
コインブラ大学にきた理由はこの鉄の門でも学生たちを見るためでもありません!
狙いは図書館です!!

「ジョアニナ図書館 (Biblioteca joanina)」
豪華な内部装飾や調度品、30万冊の蔵書を誇る1724年に建てられた図書館です。
そんな贅を尽くした図書館の入り口は図書館のドアとは思えないほど立派なもの!
重厚な門には立派な鍵が設けられています。
見学は完全予約制です。
大学のチケットセンターで時間指定制で購入ができます。
とても混むため朝にチケットセンターに行くことをオススメします!

予約の時間になるとかかりがドアを開けてくれます。
この立派なもんが開く瞬間をカメラに収めよう!と待っていたら・・・門の一部に小さなドアがあってそこから案内人が現れました。
意外すぎて笑っちゃいまた!
図書館の中に足を踏み入れた瞬間、、ため息が。
まるで映画の中にいるみたい!ハリポッターの図書館!?
いや、もっと凄いです!ここは写真撮影が禁止されているので、ぜひご自身の目で!!

大学見学のあとは、丘の上にある大学から下に広がる旧市街までお散歩しました(ルートは大学→旧市街がいいです!結構な坂だった気がします)。
その道のりもカメラに収めたくなるような銅像がたくさんあり歩いているだけで楽しかったです。

旧市街のメインストリートにはたくさんのお店が並んでいて、コルク製品が1番めにつきました。
特産品ですね。
あまりにも珍しいのでついつい・・・赤いコルク製のバッグをお買い上げです♪
たくさん歩いた最後は人気のカフェでお茶をしました。
そのカフェにポルトガルから日本に伝わった有名なお菓子がありましたよ!カステラ以外で・・・
そう!金平糖です。ポルトガルではコンフェイト(Confeito)ですね。
コンフェイトはポルトガルはイースターに食べられるお菓子だそうで、最近ではもうこのコインブラあたりでしか作られていないそうです。
さて、コーヒータイムも終えたので次の町へと向かいましょう!

大学のまちの次は漁師町の「ナザレ」です。
ポルトガル屈指のリゾート地と言われ、ポルトガル人をはじめヨーロッパ各地から観光客が訪れます。
サーファーにも人気の町!
ここで有名なのがナザレ伝統の衣装を身に着けたおばちゃんたち。
スカートの丈には意味合いがあるようです。
独身者は長い、既婚者は短いスカートを履きます。
また未亡人は全身黒の衣装を身に着けるそうです。
年を重ねるごとにミニスカートになるなんて素敵な伝統ですよね!

この日のランチはビーチ沿いのレストランにしました。
ビーチ沿いにはたくさんのレストランや土産屋が並び、中にはナザレ特産のアジの開きを売っているお店もあります。
現地ガイドさんのおすすめのレストランは「Mar Bravo」でした。
ビーチが目の前!
お食事はこの日に獲れたお魚を調理していただきました。
選んだのは真鯛と鱈だったかな・・・。
備え付けにはこのポルトガルで何度も登場しているポテトです。
あと魚介類のトマトシチューのようなお料理もいただきました!
カルディラーダ(Caldeirada)といいます。
この日もいっぱい食べたな~

「Restaurante Mar Bravo」
https://www.facebook.com/RestauranteMarBravo
Praca Sousa Oliveira 71, Nazaré 2450-159, Portugal
+351 262 569 160

<4日目>
観光最終地はリスボンです。
でもその前に・・・ユーラシア大陸最先端ポイントであるロカ岬を訪れました。
ポルトガルに来たなら駆らず訪れなければいけない場所のひとつです!
だって「あなたはユーラシア大陸最先端にたちました」なんて証明書欲しくないですか?

ロカ岬への一番簡単な行き方はオプショナルツアーにご参加いただくこと、これにつきますね!
ですが、自力で行きたいという方もいると思います。
もちろん行けますよ!列車とバスの旅です。
列車は始発から終点なので乗り換えなしで楽にいけます。
終点の駅がある町「シントラ」も世界遺産に登録をされているので観光ルートとしてはとてもお勧めです。
ツアーも組み合わせになっていることが多いですね!

ロカ岬行のバスに乗って(乗るときは運転手さんに確認するのが一番!)これも1本で行けるの簡単ですね。
そして、こちらがロカ岬です!
北緯38度47分、西経9度30分に位置するロカ岬。
岬の突端に立つ十字架の石碑には、ルイス・デ・カモンイスの詩の一節が刻み込まれています。
「ここに地終わり、海始まる」 なんだかカッコイイ~~~
最先端到達証明書も11ユーロで購入しましたよ。
とても立派な証明書です!

ロカ岬から15分ほどリスボン方面へ戻るとそこには「シントラ」という町があります。
そうです、バス停があった町。
この町は代々ポルトガルの王家に愛された避暑地。
シントラにある王宮には、15世紀初頭から19世紀後半にかけポルトガル王家が住み続けていた歴史があり、ポルトガル国内で最も保存状態が良いといわれています。
写真は王宮前の広場です。
シントラの中心地は細い路地にかわいらしいお土産屋レストランが所狭しと並ぶ繁華街のような場所です。
とても小さな区画ですが、カラフルな街並みに可愛い看板がたくさんあって楽しい街散策ができます。
中心地にもたくさんレストランはありますが、現地ガイドさんお勧めのお店を目指して少し離れたところへとバスで向いました。

「Curral dos Caprinos」
このあたりはヤギのミルクを使ったチーズが有名のようです。
店内もとても素敵な飾りつけでした。
カップに入っている白いものはチーズです。
水切りヨーグルトみたいにあっさりしていて、オリーブオイルをたっぷりかけ、塩をまぶして、バジルもちょっと。。で生ハムと一緒にパンの上に乗せて食べたらとても美味しかったです!
レストランの方にこれがヤギのチーズ??って聞いたら答えは牛の乳でした!笑

こちらのお店はチーズだけではなく、アンコウの串刺しが人気ということで注文。
こんな感じで出てきます。
結構な量でして・・・5人で2本も食べれませんでした。。そして奥にはまたしてもあのポテト!

「Curral dos Caprinos」
http://www.curraldoscaprinos.pt/en/
Rua 28 de Setembro nº13 Cabriz 2710-125 Sintra
+351 219 233 113

<5日目>
観光最終日はポルトガルの首都、「リスボン」です。
リスボンは別名七つの丘の都ともいわれています。
町の中には移動手段としてとらむやケーブルカー、そして丘の上の部分に行くためのエレベーターまであります。
リスボンは15世紀はじめには35万人の人口を有する、当時としては世界最大級の都市となりました。
それに続く大航海時代には巨額の富がリスボンへと流入し、ポルトガル史上最高の栄華を極めます。
写真は発見のモニュメントです。
観光名所の一つですが、大航海時代に活躍した大航海時代に活躍したカラベラ船をかたどったもので、先頭に立つのはポルトガルの英雄“エンリケ航海王子”。
その後ろに続くのは、天文学者・地理学者・航海士・宣教師たち。
日本でも広く知られている人物は後ろから2人目。宣教師フランシスコ・ザビエルです。

モニュメントがある広場には地上絵のように描かれた世界地図があり、大航海時代にポルトガルが新しい国を発見した時の年号が記されてありました。
ちなみに、日本が発見されたのは1541年、「鉄砲伝来」の2年前とされています。

その広場の近くにはリスボンに訪れた観光客が必ず訪れる修道院があります。

「ジュロニモス修道院」
ポルトガルに富と繁栄をもたらした大航海時代を切り開いたエンリケ後悔王子の偉業を称えて、ポルトガル王マヌエル1世の命で1502年に着工した修道院です。
正式な完成までには300年ほどの歳月がかかったといわれていますが、この壮大な修道院の初期費用は南アフリカの喜望峰をまわるインド航路を発見したヴァスコ・ダ・ガマが持ち帰った香辛料がもたらした莫大な利益とのことです。
香辛料売買でこれだけ立派なものを作ってしまうなんて・・・当時どれだけ香辛料が貴重だったのかがうかがえますね。
ジュロニモス修道院観光後に必ず立ち寄ってほしいお菓子屋さんがあります。

「Pasteis de Belem」
1837年創業の老舗。お店の前には長蛇の列ができるほどの人気商品があるのです。
ベレンのエッグタルト!!聞いたことありませんか?スイーツ好きならご存知かも!
このパイ生地、パリッパリのざっくざく!で、フィリングはとろんと柔らかく美味しいんです。
「ポルトガル人は3個食べて5個持ち帰る」とガイドさんが言うのも納得です!
マカオもエッグタルトが有名ですが、個人的にはポルトガルの勝利ですね。

「Pasteis de Belem」
http://pasteisdebelem.pt/en/
Rua de Belém nº 84 a 92, 1300 – 085 Lisboa Portugal +351 213 637 423
最終日の夜はポルトガルで一番古いレストランでディナーをしました。

「Restaurante Tavares Rico」
1784年創業
創作ポルトガル料理のお店です。
まるで宮殿の中にいるような豪華な内装です。
これまでポルトガルの郷土料理を食べてきましたが、こちらではお上品なポルトガル料理を堪能しました。
1品ずつ運ばれるお料理に圧倒されて写真を撮り忘れてしまいましたが、ポルトガル最後の夜にお勧めです♪

「Restaurante Tavares Rico」
http://www.restaurantetavares.net/?utm_source=tripadvisor&utm_medium=referral
RUA DA MISERICÓRDIA 35
+351 21 342 1112

とっても長くそして食べ物ばかりの旅行記となってしまいましたが、これにて終了です!
少しでも参考になれば嬉しいです♪
ポルトガルを次の旅行先にしてみてはいかがでしょうか!