海女のオフシーズンにはなってしまいましたが、行くなら今だ、今しかないと
台風の合間をぬって10月も半ば岩手県久慈市まで行ってきました!
海女のシーズンと重なる7月から9月は毎日運航しているあまちゃんツアーも10月に入り、ずいぶん少なくなったようです。
今回参加したのは盛岡駅からの1日バスツアー。
盛岡から久慈までの移動時間は片道2時間半。
夕方6時半には盛岡に戻ってくるため今回のツアーは少々駆け足となりました。
朝一番についた盛岡駅で早速あまちゃんの看板をあちらこちらで発見!
おまけにあまちゃん押しのお土産コーナーは駅構内のいたるところで見ることができます。
早速テンション上がりますよね~。
しかし当日の天気はあいにくの雨…台風に挟まれた週末となってしまい、この日は雨と風が強い1日となりました。
そしてとても寒いです。関東と比べると岩手県は気温の差を感じてしまいます。
久慈までの道中は山を越えたりの長い道のり。なんだか遠くに向かう感たっぷりです。
バスで居眠りを二度程終えると、道の両脇に「よくけさった。(おいでくださった)」
「久慈市はあまちゃんのロケ地です。」の目印が。
町に近づくにつれその数がどんどん増えていきます。すごい、あまちゃん押し半端ないです!
じぇじぇじぇ~。これこれ~、「海女のアキちゃん、北鉄ユイちゃん」の看板、あるんですね~。
ドラマ終了後も観光目的でそのまま飾られてありました。
そんなこんなで、やっと久慈に到着です。
久慈の駅前を見る限り、これだけ観光客が多いのに特に活気があるような場所には見えませんでした。
本当は静かな田舎町だったのかな。
シャッターが閉まっているお店も多いです。でもそんな中すごいものを見つけてしまいました!
「さかなくんのまちなか水族館」です。
震災後に設けられた、地域の方が楽しい時間が過ごせる場所として無料開放している水族館です。
さかなくんが所有していたかわいい魚たち、生まれたて赤ちゃん魚、
おまけに魚に直接触れて遊べるコーナーなど 楽しい憩いの場ができていました。
さかなくんが久慈にお魚を寄付したのはドラマのままなんですね。ここはまさにぎょぎょぎょ~でした。
そして着いてすぐにお昼の時間、名物ウニ丼、まめぶ汁をいただきました。
ウニは7月から8月が主なシーズンで、その間は生うに丼が出てくるようですが、
シーズンオフはご覧のような蒸したウニがどんぶりに、そして地元名物まめぶ汁です。
ドラマで出てくるような「甘いんだか辛いんだか。。。」みたいなことはなく
、くるみがほんのり甘いかな?という程度の優しい味付けになっていました。
どちらかと言うと濃い味を想像していましたが、頂いたまめぶは
お出汁がとてもよく効いている薄口の美味しいお汁でした。
作り手によってまた味が変わるようですが、 なんだか昔食べたすいとんを思い出します。
そしてその上に七味なんですが、実は地元の方はかけずに召し上がるそうです。
ドラマで七味をかけるのが広まって今では観光客用にどこでも七味が置いてあるとか。
その後久慈駅からリアス線に乗って小袖海岸へ向かいます。
劇中の海岸近くの駅は実際存在しないのですが、これもドラマ通り電車に乗って向かわないと
観光客は納得しないとばかりに組まれたスケジュール。
実際2両のリアス線は各ツアーのバッチを付けた観光客でい~っぱい。
す、すごい、、満員です。もう席ありません。
車中リアス線に乗って見えた景色は震災の爪痕が残る沿岸部です。
これはドラマではあまり出てこなかった景色です
沿岸部から線路をまたいで更に奥までごっそり何もない地域が多く見えました。
ガイドさんがこの地域は津波で何もなくなってしまったこと、最近やっと復興作業が始まったことを説明してくれました。
ドラマで一躍有名になった久慈市もやはり被災地。
ドラマの面影をたどりながら被災地の現状を知ることが出来たのは貴重な体験でした。
小袖海岸海女センター(劇中の袖ヶ浜海岸)は本当にこじんまりとして、
そしてとってもきれいな海が印象的な場所でした。
雨の日でも海が緑に見えて、晴れの日はもっときれいなエメラルドグリーンになるそうです。
ドラマに出てきた灯台は現在上がることができず、近くまでしか行く事しかできませんが、
比較的簡単に一望できる場所なので海岸に立っているだけで、
「あ、あそこに海女カフェ」「あの坂からオタクさんがたくさん走ってきて…」
「ひろしが最初のバイトでいた山の上の小屋」など…
ドラマをその場で思い出しながらアチラコチラ見ることができます。
それにしてもバスがひっきりなしに到着します。
この小袖の人口は約600人程らしく、おまけに遠洋漁業でいない漁師の数を抜くともっと少なくなるそうです。
ガイドさん曰く、私たちのツアーですでに今日の訪問数は1000人は超えているといいます。
シーズンオフなのにも関わらず。海女シーズンが終わっても尚この人気。あまちゃん効果すごいですね。
ドラマに出てきた漁業組合(海女カフェ)跡地の近くにもこんなものが。
実際に見てみると、TVで見ていた看板、ポストなどはすべてNHKが用意したドラマ用のものだったんですね。
劇中春子が離婚届をポストに出すシーンがあるのですが、
そのポストは当初記念に置いておく案があったそうです。
でも間違えて手紙を入れてしまう方が出てきたらいけないということで撤去したようです。
またドラマ中の震災直後シーンで使われていたがれきは、
NHKがドラマ用に実際のがれきを取っておいたもので、あれはすべて本物だそうです。
地元のガイドさんは、アキちゃんが震災後にがれきの中から汚れたものを拾って、
海辺で洗うシーンがあり、あそこが一番好きだとおっしゃっていました。
現在海岸には仮小屋の海女センターがありますが、それもドラマのために再建を待ってくれていたとのことで、
津波で流れた海女センターは、ドラマ終了を経て、今後3階建ての建物に生まれ変わる予定だそうです。
オフシーズンは獲れたてのウニやサザエはありませんが、イカ焼き、まめぶ汁などがあり、
私はここで食べたくるみ味噌がついた焼きまんじゅうをいただきました。
なんだか素朴で懐かしい味、是非おすすめです。
最後は勉さんの琥珀、琥珀博物館でツアーは終わります。
こちらも小さい館の中に観光客がぎっしり。ほとんど写真を撮る余裕がありませんでした。
人が多くて写真が撮れない、説明が聞こえない…
やっと取った一枚。
久慈の琥珀は世界中のどの琥珀発掘所よりも歴史が深く(約8500万年前)、
実際数年前に採掘所で小学生が恐竜の骨を見つけたのも事実で、世界も注目する場所であることがわかりました。
また琥珀は採れた場所によって色も様々なんですね。
実際に古くから装飾品として親しまれてきた琥珀なだけに、
歴史を学びながら美しい展示品を見ることがで出来る素敵な博物館となっていました。
琥珀は空気に触れている間は色が変わり続けるようなので、小さいものでも是非お求めになって、
家でも見続けてくださいと言っていました。
久慈だけではなく三陸のリアス式海岸には小さな村や町がたくさん点在しているようですが、
初めて訪れた久慈も海の幸が豊富でなんだかのんびりした場所でした。
まだ行ったことない方には、海女シーズンの美味しいウニが食べられる7月から8月を是非お勧めします。
あまちゃんエピソードも地元の話題も、実はまだまだお伝えしきれないことがた~っくさんです。
未だ、あまロス症候群になっている方には、是非あまちゃん熱が冷めないうちにお出かけされることをおすすめします。
また期間限定でロケに使われたものが展示されている「あまちゃんハウス」も12月末まで開催されていますので、
詳しくは地元のウェブサイトをご覧ください。
kuji-kankou.com
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