1898年に対岸の町とを結ぶフェリーや、市内を走る路面電車のターミナルとして建造された白い時計塔が特徴的な美しい建物は、2度の震災や水上交通利用状況の変遷に翻弄されながらもこの地にしっかりと根を張り続け、近年はレストランやフードベンダーが雑居するマーケットプレイスとして定着しています。
この場所で週3回催されるファーマーズ・マーケットは、野菜や果物だけでなく、アルチザン・ブレッドやハンドドリップ・コーヒーの人気店も出店しており、地元の住人だけでなく遠方からも来訪者が絶えません。
市内のメインストリート、マーケットストリートの突き当たりに位置し、主要ホテルからのアクセスもしやすいので、サンフランシスコに観光でいらしたら、ぜひお土産探しに足を運んでいただきたいスポットです。
今日は「朝御飯」をテーマに、その一部をご紹介します!
Blue Bottle
言わずと知れた、サンフランシスコ4大サードウェーブコーヒーの元祖。
この5月までファーマーズマーケットにもテントを出していましたが、今はビル内のショップの営業に集中しています。
いつ行っても長蛇の列で、飲み物を手にできるまでかなり時間がかかりますが、丁寧にドリップされたコーヒーも、きめ細かなフォームミルクとの相性抜群のエスプレッソも、安定の美味しさです。
ここでひとつお勧めなのはリエージュワッフル。
コーヒーのフィルターに無造作に入ったかわいさもさることながら、外側はかりっと、中はふんわりしていて美味しいのです。朝御飯にいかがでしょう?
店舗は歴史あるビルの一角にあります
ワッフル、かなり大きいです
優しいラテアートのカプチーノ
Biscuit Bender
手作り感満載の小さなブティックに、7~8種類ものビスケットを展開しています。
さっくりふわふわのビスケットは、バターの風味も粉の味わいも絶妙のバランス。
ちょうどいいポーションのバターも売ってくれるので、買ったその場で新鮮なうちに食べるのがベストですが、おうちやホテルに持って帰って、次の日の朝御飯に温めなおして食べても、豊かな風味は損なわれません。
メープルベーコンとヨーグルトレモン。どちらも美味しかったです
Acme Bread
こちらもベイエリアのアルチザン・ベーカリーとしては老舗の風格ですが、工房直販なので、焼きたてほかほかのパンに出会えるのは、こことバークレーの店舗だけ。
朝御飯的お勧めは、アップル・ターンノーバー。
さくさくのパイ生地に包まれているのは、ありがちなアップルジャムではなく、フレッシュなりんごをキャラメリゼしているのです。
間違いなく、ベイエリアで最も美味しいアップル・ターンノーバーです。
ここも行列のできやすい店舗。ファーマーズマーケットにも出店しているので、意外とそちらの方が空いていることも
これがベイエリアトップクラスのアップル・ターンノーバー!
番外編:Sight Glass
こちらはファーマーズマーケットに出店しています(火曜・土曜)。人気のサードウェーブ・コーヒーの飲み比べができちゃいます!
というわけで、今回はカプチーノで比べてみました。
一口目の印象は、Sight Glassの方がBlue Bottleより強い気がしました。
小さな10x10のテントでの営業
こちらもふわふわフォームのカプチーノ
なお、フェリービルディングは、特に週末は大変賑わいます。
そこで若干問題なのがおトイレ事情。
女性のバスルームは各フロア1箇所しかなく、1階のバスルームは数十人規模の列ができることも珍しくありません。
実は、2階にもバスルームがあるのですが、こちらはあまり知られていないので、ぱっと見て列ができているようなら、一度ビルの正面玄関へ回り、外階段から2階に上がるとトイレへのサインが出ていますので迷うことなく、すばやく用を足せます。
Ferry Building Market Place
One Ferry Building
San Francisco CA 94111
http://www.ferrybuildingmarketplace.com/