まさに旅の達人です。
そんな寅さんの故郷、東京葛飾柴又に久しぶりに行ってきました。
日暮里駅から京成電鉄乗り、「お花茶屋」、「堀切菖蒲園」、「千住大橋」と
なんとも懐かしい響きの駅を通ります。
高砂駅で京成金町線に乗り換え一駅で柴又です。
柴又駅では寅さんが出迎えてくれます。
前回ここに来たときは、寅さん像はまだ無かったと記憶してます。
「さくら、止めるなよ」というあの懐かしい声が聞こえてきます。
駅からすぐ帝釈天の参道です。
お団子屋、食事処、お漬物屋等が立ち並び、
江戸前気質で日々商売を営んでおります。
多くのマドンナ達が寅さんに会うためにこの参道を通りました。
さくらがよく自転車に乗ってとらやの手伝いに来てました。
参道を抜けると日蓮宗のお寺、帝釈天題経寺です。
映画では住職は親しみを込めて御前様と呼ばれてました。
寅さんの事で困ったことがあると、御前様に相談するシーンが多くありました。
「今こうして江戸川の土手に立って生まれ故郷を眺めておりますと、
なにやらこの胸の奥がぽっぽと火照ってくるような気がします。」
この台詞で「男はつらいよ」はスタートしました。
花も嵐も寅次郎で、沢田研二と田中裕子の会話を思い出しました。
こちらも10年前はまだ無かったと思います。
寅さん記念館には映画で使われたセットだけでなく、
タコ社長の経営する朝日印刷所が再現されていたり
寅さんファンにはたまらないスポットです。
最後にこちらは私の故郷の商店街、谷中銀座です。
日暮里駅西口から数分、NHKの連続テレビ小説「ひまわり」の舞台になりました。
夕方5時頃成田空港に到着しますので、ここを通るのはいつも6時頃。
夕食のお買い物や帰宅途中の人たちでいつも賑わっております。
日本に居る頃はちっとも思いませんでしたが、
アメリカに住むようになり15年、江戸川を眺める寅さんと同じような気持ちが
少しずつ生まれるようになりました。
人は新宿や渋谷に集まりがちですが、
上野周辺には下町気質で江戸情緒溢れる場所がたくさんあります。
東京で働いている頃、日暮里駅までは千駄木の路地裏を通ってましたが、
見ず知らずのお婆さんに「おはようございます」と
深々と挨拶されていた事を思い出します。
そんな古き良き東京にも是非足をお運び下さい。
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