10/24/2014

江戸情緒あるれる「男はつらいよ」の舞台、柴又を訪ねる旅

映画「男はつらいよ」の主人公、車寅次郎ことフウテンの寅さんは年中旅暮らし、
まさに旅の達人です。
そんな寅さんの故郷、東京葛飾柴又に久しぶりに行ってきました。


日暮里駅から京成電鉄乗り、「お花茶屋」、「堀切菖蒲園」、「千住大橋」と
なんとも懐かしい響きの駅を通ります。
高砂駅で京成金町線に乗り換え一駅で柴又です。



柴又駅では寅さんが出迎えてくれます。
前回ここに来たときは、寅さん像はまだ無かったと記憶してます。
「さくら、止めるなよ」というあの懐かしい声が聞こえてきます。




駅からすぐ帝釈天の参道です。
お団子屋、食事処、お漬物屋等が立ち並び、
江戸前気質で日々商売を営んでおります。
多くのマドンナ達が寅さんに会うためにこの参道を通りました。
さくらがよく自転車に乗ってとらやの手伝いに来てました。





参道を抜けると日蓮宗のお寺、帝釈天題経寺です。
映画では住職は親しみを込めて御前様と呼ばれてました。
寅さんの事で困ったことがあると、御前様に相談するシーンが多くありました。




「今こうして江戸川の土手に立って生まれ故郷を眺めておりますと、
なにやらこの胸の奥がぽっぽと火照ってくるような気がします。」
この台詞で「男はつらいよ」はスタートしました。
花も嵐も寅次郎で、沢田研二と田中裕子の会話を思い出しました。



こちらも10年前はまだ無かったと思います。
寅さん記念館には映画で使われたセットだけでなく、
タコ社長の経営する朝日印刷所が再現されていたり
寅さんファンにはたまらないスポットです。



最後にこちらは私の故郷の商店街、谷中銀座です。
日暮里駅西口から数分、NHKの連続テレビ小説「ひまわり」の舞台になりました。
夕方5時頃成田空港に到着しますので、ここを通るのはいつも6時頃。
夕食のお買い物や帰宅途中の人たちでいつも賑わっております。
日本に居る頃はちっとも思いませんでしたが、
アメリカに住むようになり15年、江戸川を眺める寅さんと同じような気持ちが
少しずつ生まれるようになりました。

人は新宿や渋谷に集まりがちですが、
上野周辺には下町気質で江戸情緒溢れる場所がたくさんあります。
東京で働いている頃、日暮里駅までは千駄木の路地裏を通ってましたが、
見ず知らずのお婆さんに「おはようございます」と
深々と挨拶されていた事を思い出します。
そんな古き良き東京にも是非足をお運び下さい。

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