福井と言えば永平寺や東尋坊などが有名ですが、今回は他にもっと行ってみたかった場所に行ってみました。
福井と言えばそう、恐竜で有名なのです!
博物館に到着
今回訪れたのは福井県の勝山市にある『福井県立恐竜博物館』 です。
勝山市北谷と言う場所で初めて化石が発見されたのは1982年だ そうです。
その時にはワニの全身骨格が発見されました。
入り口を入りエスカレーターで下へ。 さながら地層を古代へ遡っている気分に。
その6年後の1988年、 小型の肉食恐竜の歯の化石が発見されて以来、1989年から本格的に発掘調査を開始したところ、 多数の恐竜の化石が見つかり、それ以来この地が恐竜で有名となりました。
このエリアの発掘現場の説明
北谷で発掘された5種の新種の恐竜の一つ、フクイラプトル・ キタダニエンシス
写真のフクイラプトルの体調は4.2mですが、 まだ大人にはなりきっていないそうで、まだ成長して大きくなったと考えられています。
この全身骨格は日本で初めて発掘された肉食恐竜の全身骨格です。
氷河期に絶滅せず生き残ったマンモスの化石も
ティラノサウルスの全身骨格は上のフロアから下のフロアまでつな がる階段により上から見下ろしたり、 下から見上げたりと様々な角度から楽しめる様になっています。
定期的に様々な特別展を入れ替えで開催もしており、広い館内は展示物も一杯でかなり見応えがあります。
行ったのが週末でしたので館内は来場者で一杯でレストランやミュージアムショップもかなり混雑していました。
行かれる際は平日がおすすめです。
恐竜博物館を訪れた後、一乗谷朝倉氏遺跡を訪れました。
一乗谷朝倉氏遺跡と聞いてもピンと来ない方も多いかと思いますが 、この地は国の「特別史跡」、「特別名勝」、「重要文化財」 の3つの指定を受けており、3つの指定を受けている場所は日本でも京都の「金閣寺」、 広島の「厳島神社」と、ここ一乗谷朝倉氏遺跡の三箇所しかない、 日本でもとても貴重な遺跡と言えます。
遺跡に到着。発掘調査中の案内も見られます。
復原町並の入り口
全景マップ
一乗谷は福井市の東約10km程の場所にある谷あいの狭いエリア ですが、戦国時代には1万人以上の人々が住んで居り、 越前の中心地として栄えていたと言われて居ます。
朝倉氏は5代に渡ってここを中心として越前を103年間支配しま したが、1573年利根坂の戦いで破れて当主義景は自害し、その後信長の軍勢により火を放たれ町は灰と化したそうです。
2011年頃から何度か携帯電話会社のCMロケ地にもなったよう です
その後、北陸の中心は水陸交通の便利な北ノ庄に移ったため、 この地は田畑の土の下に埋もれたそうです。
そのまま約400年間忘れ去られたかのように手が加えられる事も ありませんでしたが、1967年に文化庁の指導の下に発掘調査した所、 見事な庭園が見つかりました。
その後の調査で田畑の下から次々と遺構が見つかり、現在も調査、 発掘、整備が続いています。
戦国時代の武家屋敷、町家や庭園、 道路などの遺構が完全な形で発見、発掘されて居ますが、わかり易いように町並みが復元されて居る部分もあります。
近くに資料館もあり、 出土した遺物160万点の一部が展示されています。
見学モデルコースは30分、60分、90分とあり、 予定に応じて散策出来ます。
発掘された庭園の一つ
北陸新幹線の延伸工事が進んでいますが、 2022年には金沢から敦賀までの区間が開通予定となっており今回訪れた場所は今後は福井の見どころとしても注目度も増すこと かと思われます。
里帰りの際に機会があれば是非訪れて見て下さい!
《 今回訪れた場所 》
福井県立恐竜博物館:https://www. dinosaur.pref.fukui.jp/