LAではCentral
Coast産のワインをよく目にしますが、正しくカリフォルニア州中央の沿岸部一帯にブドウ畑が点在しています。
その中でも訪れたPaso
Roblesには、その数144ものワイナリーがあるそうなんです。
このうち全てがtasting
roomを設けている訳ではないですが、数が多過ぎてどこから手を付けて良いものやら…。ということで、
正直地図をながめても名前だけでピンとくるワイナリーも少ないので、行った先々のワイナリーでお薦めを聞いて辿り着いたワイナリーをご紹介したいと思います。やはりワイナリーで働いてる人はワイン好きが多いのか、ブドウの品種やワインの質についてももちろん教えてくれますが、他のワイナリーにも足を運ぶそうでお気に入りのワイナリーを親身になって考えてくれました。
Paso RoblesのワイナリーはNapaやSonomaのワイナリー程混んではおらず、サーバーの方とゆっくりとこんな会話を楽しみながらtastingができるアットホームな雰囲気という印象を持ちました。
比較的小さな規模や家族経営のワイナリーが多く、オーナーやワインメーカー自身がtasting roomでサーブしているので、ラッキーな時にはvineyardや裏の工場を一緒に歩いて製造過程を説明してくれることもあります。
1月ともなればさすがにブドウは実ってはいませんでしたが、ワインを熟成させている樽がたくさん並んでいました。
“これから時間をかけて美味しいワインになるのかぁ〜”と感慨深い光景です。
あと、ワインそのものも違います。NapaやSonomaはCabernet Sauvignonが有名ですが、Paso Roblesではheritage wineと表されるZinfandelに多く出会えます。
その他Pinot Noir、Syrah 、Petite Sirahと続き、珍しい品種としては白のViognier、Roussanneなんかをtastingできる機会もありました。
夫々ブドウの品種に適した気候が異なるという理屈は何となく理解できるのですが、作り手によると極端なところでは同じvineyard内であっても奥の丘と手前の丘の畝でもブドウの質が異なるそうです。
ブドウが育つ土地を見て、ここで作られたワインを味わって、新しい発見がたくさんありました。
これぞ社会科見学の醍醐味ですね。
その1 * Justin *
http://justinwine.com/
そもそも“Justinのワインが美味しかった!”という発起人の一言から実現したこの旅。
若干離れたロケーションでしたが、スタート地点にはふさわしく素敵なワイナリーでした。
レストランが併設されていて、vineyardを一望できるテラススペースでもワインを楽しむことができます。
Tastingしながらサーバーの方と何故SYRAHとPETITE SIRAHが異なるスペルなのか…なんていう話題も。何とも知的な感じ。
http://www.tablascreek.com/
Tasting roomからは、ガラス越しに熟成中の大きな樽が眺められる様になっていて、入ってすぐにテンションが上ります♪
Tastingでは、Signatureワインである“Esprit de TABLAS”の2011年と2013年を飲み比べさせてもらったのですが、2011年は霜の被害があった為に例年のものとは特に異なる味に仕上がったそうです。
その説明を聞きながら同時に飲んでみると合点がいきます。
その3 * Poalillo Vineyards *
http://www.poalillovineyards.com/
Foodを出しているという噂を聞いて、遅めのランチを取るために訪れた小さな
Wineryですが、中は何とも可愛らしいです。
こだわるあるラベルの生い立ちを説明してくれたり、家族がワイナリーをどの様に立ち上げたかなど色々な歴史を伺っているとワインの味もより一層深みが増します。
その4 * Venteux *
http://venteuxvineyards.com/
閉店間近に行ったにも関わらず、tastingの後にラベリングや梱包を行っている工場を見せてくれました。
倉庫には熟成中の樽だけでなくwine club memberのためにと、library wineとして各年代のワインがストックされています。
“数年前のワインを取り寄せたいとオーダーされても対応できるんだと”とツアーしてくれたManagerのRyanさん。
http://www.jdusiwines.com/
今回旅の途中で色んな人からオススメとして何度も名前を聞いたワイナリー。
話を聞くと、実はここで作られているブドウを使って自分達のワインも作っているが、大半のブドウは他のワイナリーへ販売する為のもの。
サーバーの方も“We are farmer”だと言っていましたが、他のワイナリーで“Dusi Vineyard”Paso Robles Zinfandelという銘柄のワインがあったのを思い出しました!
ブルーがイメージカラーというだけあって、ボトルのデザインやワイナリーの至る所に散りばめられている、とってもオシャレな空間でした。
その6 * ONX *
http://www.onxwines.com/
ナビを頼りに行き着いた先は、Paso Roblesの中心からも近い街中にある新しい倉庫郡の一角。
こんな場所に…?と思いながら中に入ると、倉庫に併設されたシンプルでスタイリッシュなtasting roomに感激。
話を聞いて後々知ったのは、そこが「TIN CITY TASTING ROOM」と呼ばれているのに対して、少し離れた場所に実際にブドウを作っている彼らのvineyardではツアーも行われているとのこと。
普段は予約制らしいのですが、たまたま空けていた時間帯だった様でwalk inの私達をwelcomeしてくれました。
* Zotovich *
http://www.zotovichvineyards.com/
今回どうしても紹介したかったのが、Paso Roblesへの道のりの途中で立寄ったこのワイナリー。
LAの出発予定が遅くなり、3時間半かけてPaso Roblesまで運転したとしてもワイナリーが閉店する夕方には間に合わないんじゃないか…ということで急遽設定ルートをLompocへ。
LAからは2時間半程で、Paso Roblesからは南に位置していて少し海側にあたります。
途中の海沿いの道を走るのがとっても気持ち良いです。
驚く程流暢な日本語を話すJasonさんが、この地でワイン作りを始めたいきさつから毎日どの様にワインを世話して完成させるか、また一年を通したワインメーカーの行程といったワインの基礎をたくさん話してくれました。
ブドウを育てることからワインの販路開拓まで全ての行程を自らこなしているので、いつもワインを買って飲むだけの私からすると興味深い話ばかりです。
そして何より驚いたのは、ここのRoseでした。普段あまり進んで飲まないのですが、
Tastingする前に見た目からしてユニーク。
「ROSE of Pinot Noir」はとっても薄いピンクなので、味も白ワインに近い感じがします。
他のワインも全て美味しかったですが、このRoseが不思議な経験をした気がするので一番楽しめました。
今回のブログを参考に、みなさんも是非ワイナリー巡りをして好みのワインを見付けて見て下さい!
ロサンゼルス支店 AS
* 関連ウェブサイト *
・ Paso Robles (英語サイト)
https://www.pasowine.com/wineries/map.phpこの街のワイナリーの地図や各ワイナリーの説明、営業時間などはこちらのサイトが便利です。
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