3/03/2013

JALエコノミークラス機内食試食会

先日、JALのエコノミークラスで提供されている機内食の試食会に招待され、行ってきました。会場となったのはロサンゼルス国際空港の近くにある、航空会社の機内食を専門とする会社でJALの機内食が作られています。この試食会は定期的に行われているものでJALのスタッフの他に、我々のような旅行関係者や、JALを利用するお客様などを招待することもあるそうです。

メインディッシュに他人丼を選んだ場合

試食会ではJALのスタッフと一緒に機内食を食べて、料理の見た目や味、素材などに関する意見をアンケートに記入していきます。今回はロサンゼルス発、成田行きのフライトの離陸して1時間くらい後に出る1食目と、到着する2時間くらい前に出る2食目を試食することが出来ました。


ビーフストロガノフ

1食目に関しては最近、トレイを大きくして料理を1品増やしたため、以前と比べてボリューム感のあるものになっているそうです。本日のメニューは、メインがビーフストロガノフ(写真2枚目)、または他人丼(豚と卵)、サイドにサラダ、シーフード、うどんとフルーツでした。基本的にメニューはプレミアムエコノミーも一緒ですが、プレミアムエコノミーには他にサンドイッチ(惣菜パン)、パウンドケーキなどの間食も提供されます。

うどん、シーフード和え物、サラダ、フルーツ
パウンドケーキは人気のベーカリーカフェ、アマンディーン製

サイドメニューは3カ月毎に、メインメニューは1カ月毎に変わり、以前は肉じゃがやチキンテリヤキ丼などもあったそうです。基本的なメニューは日本側で決められているそうですが、各路線にも裁量権があり、それぞれバラエティに富んだメニューになっています。

 味に関しては、さすが日系航空会社ということで、それぞれ日本人向けの味付けがされており、今回私はメインに他人丼を選んだのですが、とても美味しくいただきました。 最近の各航空会社の傾向では、機内食のコストを抑えるために冷凍食品の割合が増えてきており、実は一時期JALでも冷凍ものが増えていたそうですが、評判が悪かったため、現在はキッチンで作るように戻したそうです。またフルーツも、すでにカットされたものを仕入れる方が人件費などの面で安上がりですが、それでは風味がイマイチだったため、皮の付いた新鮮なフルーツをカットして出すようになり、評判も良くなったとのこと。確かに今回の試食会での評価も高く、JALの機内食に対するこだわりを感じました。

 試食中も色々とJALのスタッフから話を聞くことが出来、例えば機内食では1品1品の量(重さ)が決まっており、細かくはサラダのクルトンの数まで決められていると聞き、驚きました。
さらには料理の入れ物などを少しでも軽くすることで、飛行機の燃費にも関係してくるそうです。これは機内食だけでなく機内にあるもの全てに関して「塵も積もれば山となる」ということですが、今回もサラダのドレッシングの容器をもう少し小さく出来ないかという話を横で聞きながら、航空会社の裏側の努力を垣間見た気がしました。

2回目の食事

2食目はエビがのったお粥をメインにした朝食をイメージさせるメニューとなっていました。こちらは1食目より量は少ないもののサッパリとしたした感じで、日本到着前にお腹に入れる分には十分だと思います。こちらも昆布や梅干し、卵焼きも付いて、日本人として嬉しい味付けになっています。以前、JALで2食目に吉野家の牛丼を提供していたことをご存じの方もいるかと思いますが、日本人やアジア系のお客様には喜ばれた反面、あの牛丼の脂身の多い肉はアメリカ人にはあまり受けなかったそうです。

おかゆ
2食目のサイドディッシュ

最後にデザートのアイスクリームを試食しました。こちらにもJALスタッフのこだわりがあり、色々と試食を繰り返した中で「Three Twins」というオーガニックのアイスクリームを選んだそうです。確かに味はアメリカの一般的なアイスよりしつこく無く、サッパリとしています。Whole Foods Marketでも売っているそうですので、皆さんも試してみてはいかがでしょうか。

Three Twinsのアイスクリーム

今回のJALの機内食の試食会に参加してみて、今までは出されたものを何となく食べていた私にとっては色々な発見や驚きがあり、これからは機内食も飛行機を利用する楽しみの一つになりそうです。

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