9/06/2019

温泉に入りたい。。。。いや、浸かりたい。アーカンソー州「ホットスプリングス」


最後に温泉に入ったのは3年以上も前の話。
日本にいた頃は、温泉街まで車で30分の距離に住んでいて週に何度も温泉を頂く生活をしていた私。

身体中から溢れ出る、温泉に浸かりたい欲を抑えきれない日々。

本当は知っているんです。アメリカ随一の温泉の街が、実は近くにあることを。。
でも微妙に遠いんです。だから今まで行かなかったんです。

ダラスから車で約5時間の距離に、アーカンソー州にその名も「ホットスプリングス(Hot Springs)」があります。
アメリカで温泉と言っても、日本のそれとは違い、観光して、ゆっくり温泉に浸かってくつろぐというものでは全くなくて、「バスハウス」という施設で、決められたルール通りにきっちりと入り病気の治療をするのもで、まさに湯治を行う場所として有名な場所だったようです。
第二次世界大戦後は湯治の人気も陰りが見え始め、町全体も衰退していきましたが、ここ最近、再度アメリカ人からも注目を浴びる人気の観光地として、再開発が進んでいます。もちろん今でも伝統的な入浴方法を提供しているバスハウスもあります。

※昔、湯治場として使っていたお風呂やシャワー、今が博物館として保存、展示してあります。

止まらない温泉欲と共に、片道5時間の日帰り温泉ツアーの決心が出来た私は、おにぎりを持って朝7時に出発しました。
ダラスからのロードトリップの1曲目は、Willie Nelson の「On the road again」がおススメです。
ご存じない方は、ぜひ次回のロードトリップのお供に、アウトローカントリーと言われた異彩を放つカントリーミュージシャンを連れて行ってみてください。

ホットスプリングスに着く前に、準備しなければならないものがあります。
街の至る所に、飲泉場があり、無料で温泉を持って帰ることが出来ます。いつでも現地の方がペットボトルやタンクを持って温泉を汲みに来ています。
念願中の念願の温泉を家に持って帰らないわけにはいかないと、途中のスーパーで1ガロンのペットボトルを5本購入してから向かいました。

バスハウスはホットスプリング国立公園内の区域内にあり、メインストリートには沢山の観光客が歩いています。
今回、訪問したのが「Quapaw Baths & Spa」http://quapawbaths.com/ 
お風呂に入るだけなら大人1名、$20で、残念ながら14歳以下のお子様は入れないようです。
もちろん様々なSpaサービスも充実してます。
各種マッサージやプライベートバスなど、癒される為のものは何でもそろってます。
大事な話ですが、サンダルが無いと入れないので、ご持参頂くか、入口でレンタルや購入も出来ます。

※外観からはお風呂とは全く思えない素敵な建物

3年以上の時を経て、温泉に浸かれる喜びを抑え込みながら、日本でいうプールに入る前のロッカールームさながらの脱衣所で水着に着替えて、いざ、大浴場へ!!

目の前に広がるのは、温度の違う浴槽が4つ、休憩スペースや定期的に冷たい飲める温泉をくれるバイトのお兄ちゃん、水着のお客様達がそれぞれにくつろぎ楽しんでいます。
もちろん日本じゃありませんし、あの温泉があると思っていたわけではありませんが、十分すぎる温泉感!!

しかし、私は気が付きました、無色無臭の温泉って。。。。。あったかいプールじゃん。。。。

そのまま閉店の6時前まで約4時間入浴し、心の洗濯を終えた私は、身体ポカポカで泊まって帰りたい気持ちを抑え家路につきました。

その後、持って帰ってきた温泉を料理に浸かったり、お酒を割ったり、お風呂上りに塗ってみたり、温泉の思い出を引きずって生活た私のお肌は、赤ん坊の様な卵肌に生まれ変わったかどうかは、また次回のお話と致します。

ホットスプリングスは、第42代アメリカ大統領 ビルクリントンが高校卒業までを過ごした場所としても有名です。