12/11/2015

世界で最も有名なビーグル犬の生みの親を訪ねて

今回はサンフランシスコから小1時間、カリフォルニア州北部の町、サンタローザにあるチャールズ・M・シュルツ美術館をご紹介します。
この名前だけでピンと来る方は、ひょっとしたら少ないかも知れません。
彼は、漫画家です。世界で最も多くの紙面に掲載されたとしてギネスブックに登録されるほど著名な作品の著者です。
その作品は「Peanuts」。チャーリー・ブラウンを主人公にした、1〜5コマ程度で構成される短編漫画ですが、どちらかと言えば日本人には、2頭身の白黒の犬、スヌーピーの方がなじみが深いかも知れません。
チャーリー・ブラウン!

 サンタローザは、シュルツが亡くなるまでの30年間を過ごした土地です。
サンタローザを愛し、またサンタローザの人々に愛されたのだろうということがひしひしと伝わるこぢんまりとした2階建ての美術館には、彼の作品や作品にちなんだグッズが展示されています。
自然光を多く取り入れる構造なのか、また、優しい木目の建造物のせいか、とても居心地のよい建物です。
エントランス

常設の作品やグッズ、人柄を偲ぶ品物のほか、企画展として定期的に展示を切り替えていますので、再訪したくなること請け合いです。
私が訪れた時には、ちょうど公開したばかりの初3DCGアニメ映画作品「The Peanuts Movie」にちなんで、映画製作の背景や制作過程の絵コンテなどが展示されていました。
また、スヌーピーに扮して、映画の背景をバックに写真を撮れちゃうコーナーもできていました。
Flying Ace?

小さなお子さんも退屈しないよう、おもちゃや塗り絵、折り紙やゾートロープ体験のできる仕組みなどが体験できる部屋がありますし、ピーナッツのキャラクターをモチーフにしたアート作品を展示した芝生のしかれた中庭は、安心してお子さんを解き放つことができます。
中庭

吹き抜けのロビーには、「ピーナッツ」の作品をタイルにして作られた大きなモザイク壁画があります。こちらも一見の価値ありです。
美術館に併設のシアターでは、ショートムービーが放映されています。
たまたま私が飛び込んだ回は、シュルツ氏自身の出兵経験でもあるノルマンディー上陸作戦(第二次世界大戦)をモチーフにしたストーリーだったので、ややうちの2歳児に見せるには早かったようですが、むしろ子ども抜きでじっくり展示も見て回りたいと思いました。
壁画

道路を隔てた反対側には、スヌーピーの名を冠したアイススケートリンクがあります。
Snoopy's Home Iceは1969年オープンと歴史も古く、大きなホッケーの大会も開催される本格リンクですが、一般解放されている時間は、リーズナブルに滑ることができます。
ホリデーの時期はクリスマスらしいデコレーションも施され、とてもかわいらしいリンクです。
レンタルシューズも割安なので、何の準備もしていなくても、気軽に滑ることができますよ。
Warm Puppy Cafe

リンク併設のカフェにあるシュルツ氏の指定席だった窓側のテーブルは、永久欠番扱いで花が飾られています。
カフェを訪れる際、ちょっとそのテーブルに座ってみて、彼が見ていた景色に思いを馳せるのもいいですね。

同じ敷地内には大きなギフトショップがあります。
美術館のエントランスにもちょっとしたギフトコーナーがあるのですが、併せてこちらもご覧ください。
こちらはただのギフトショップではありません。
美術館から展示品があふれてきてしまったようで、アート作品や、非売品のグッズや人形など貴重なものが展示されているだけでなく、ムービーも無料放映されています。
ただし、2階へ上がるランプ(回廊)は、走るの禁止!なのでお子さんがどたどた駆け上がると、すかさず「歩いてくださいね〜!」と注意する声が飛んできます。静かに見て回りましょう。

スヌーピーというキャラクター自体にはなじみが深かったのですが、改めて「ピーナッツ」をじっくり読みたくなりました。
どんな年代の人も楽しんで、のんびり過ごすことのできる美術館です。
サンフランシスコまでお越しの際は、ぜひ足を伸ばしてみてください。
レンタカーの方はもちろん、ライドが必要な方にはお車の手配も承ります。

おまけ:来年3月には、六本木に姉妹美術館としてスヌーピー美術館がオープンします。
今のところ2年半の期間限定展示のようですが、こちらも必見ですね。

・ミュージアムの公式ウェブサイト
https://schulzmuseum.org/

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